[はじめに]
ダイビングが趣味の私たち夫婦。
「いつかフィンを連れて沖縄に行ってみたいなぁ〜」
なんて時々話をしていた。
でも現実的に連れて行くとなると一大決心がいるのよね。
お金もいるし〜(笑)
なにせ日本の端から端。遠いんだもん(T_T)。
ワンコにとっては移動そのものがテリトリーから外れるし、ましてや長時間の移動は大きなストレスと聞いたことがある。
じゃあ、ペットホテルに預ける?
父ちゃん実家に預かってもらう?
飛行機での輸送代金を考えるとホテルの方が格安だし、実家に預かってもらえばフィンをかわいがってくれる高校生の甥っ子君が散歩もさせてくれるだろう。
でも…運動のことや分離不安気味であること、万が一の事故の可能性を思うとどちらにも決めがたい。
前日に預け、翌日に引き取りとなると計6日間となってしまう。
フィンを預ける…そんな状況でも私達は旅行を楽しめるのかしら?
色々悩んで「この際だから、連れて行く前提で考えようか」ということにした。
ワンコを連れて遠くまで旅行する…。
それまでの生活で考えてもいなかったことが実現することになった。
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[11月中旬]
航空券は12月が誕生日である私のバースデイ割引を利用することにした。
いくら沖縄とはいえ、12月はちょっと寒いかもしれない。
でも夏真っ盛りに行くのはワンコがかわいそうだしね。
宿泊先は渡嘉敷島のダイビングサービスを利用することにした。
そこは私はかれこれ10年近くダイビングでお世話になっている。
去年行ったのはまだフィンを飼う前だったけど、以前からワンコを飼うつもりだった私は
「もしワンコを飼ったら連れてきてもいい?」
と聞いてあったのだ(笑)。
同じく常連さんでワンコ連れで来る人がいるらしく
「大きな声では言えないんだけど、いいよ(笑)」
とのこと。
その他にいくつかの細かいことを問い合わせた上で予約した。
ところで…空港までは車で行くことにしても、そこからはどうするの〜?
今まで空港の中を歩いているワンコなんて見たことないよ?
決心はついたものの何もわからんちんだわよ〜(^^;)
ネットで色々検索してみたところ、空港の中は歩かせていいらしいことが分かった。
今までにワンコに会ったことはありませんけど。
出発の1ヶ月前くらいに、自分たちの航空券を手配。
航空会社(このたびはJAL)の予約カウンターに電話をして、「犬連れ」であることを伝え、ペットクレートの使用の予約をした。
持ち込むこともできるけれど、借りる場合は大型犬用のケージは数に限りがあるので、早めに予約した方がいいらしい。
帰りの分も一緒に予約をすませた。
さぁ〜て、そうと決まったら持っていく物の準備に入らなくちゃね。
お泊まり自体に関しては、近くに行くのも遠くに行くのも必要な物は同じ。
旦那実家に月2回はお泊まりに行っているのでその辺は何となく分かる(^^)
でも持参する物・送る物に分けてリストを作って準備をした。
フードは移動の車中でも食べさせなくちゃいけないので、2回分事前に車に積んでおく。
この点フィンは乗り物酔いを全くしないので助かる。ドライブしながらのご飯も全然オッケー(笑)。
普段使っているバリケン(#300は)他の荷物とともに宿泊先に宅配で送った。
離島宛なので5000円ほど。
たっか〜〜い。
上下外して重ねて段ボールでくるむ。
これ以上大きい荷物となると料金は倍近くになるそうで、頑張って小さくして良かった(笑)。
バリケンの大きさでは梱包まで頼むと、“引っ越し便扱い”になり1万数千円かかるそうです。はいはい、それなら自分で包みますとも(笑)。
手持ちは必要最小限の物(両手が空くようにリュック使用)にしたけど、フィンの物ばかりになっちゃった(^^;)
Tシャツ・毛布・予備のリードと首輪・足拭き・少量のオヤツ・タオル・ビニール袋・水飲み容器などなど。
問題は
1.空港でちゃんとクレートに入ってくれるかどうか。
2.入ってから吠えまくって迷惑にならないかどうか。
3.どうすればストレスが少しでも軽くなるか。
4.クレートへの出し入れの際の脱走の危険性(笑)。
家ではバリケンに入りたがらず、「ハウス」というとテーブルの下に隠れちゃうフィン。
終いには前脚を持ってハウスまで移動しなくちゃならないのだ(笑)。
それでさえ後ろ脚でぴょ〜んと跳んでソファに載ったりして抵抗するのよね。
入れたら入れたで
「ぎゃわわわ〜〜ん!ぎゃわんぎゃわん!」
と吠えて大変。
扉横の壁を前脚でガリガリするし。
なんといってもこれが一番の心配。
3.に関しては、自分(フィンね^^;)の匂いが付いたものをクレートに入れてあげるため、寝心地アップもかねて毛布を事前に買って何日か前から使わせておいた。
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[2003年12月10日] 出発当日
千歳から出発するので、ここからの移動時間(冬道だし)&トイレタイムを見越して、朝4時起き。
早起きにもかかわらずフィンはちゃんと排泄。しかも4時間半のドライブの途中に2回もう○ちをすませてくれた(笑)。
やはり排泄のコマンドが効くのは便利です。
8時半過ぎに空港に着いたが、フィンは大興奮。行き先も知らないくせに父ちゃんを引っ張りどんどん中に入っていく(笑)。
いい匂いがぷんぷんする食品売り場を無事通り、広いホールへ。
ここで母ちゃんが搭乗手続きへ行った。
フィンが
「どこ行くの?」と声を掛けてくれるおじさんや
「かわいい〜♪」という女の子達にいちいち
「ワン!(遊ぼうよ)」って反応していて、父ちゃんがあわてているのが見える(笑)。
声がホールに響くんだもん。焦るよね。
でもその後なぜかフィンは伏せのコマンドがしっかり効き、顎を付けて伏せていた。
搭乗手続きカウンターでペット連れであることを伝えると、体重を聞かれ料金が計算されるのでそこで支払いをする。
フィンは24s。千歳−那覇間で20290円だった。
(2004年3月より料金改正)
時間は1時間くらい余裕を持っていったほうがいいとのことで、早めに行ったけど「出発の30分くらい前まで一緒にいていいですよ」と言われた。カウンターの裏にはすでにクレートが準備されていたみたい。
フィンは綺麗なお姉さんと遊ぼうと思って尻尾ふりふりしていたのに、突然目の前にど〜〜〜んとクレートが置かれたのでびっくり。
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「ハウス」とも言われていないのに思わずハウスしてました(笑)。
ただし入って方向転換してこっちを振り向くなり怒りモードになっている(笑)。
あ〜〜あ。
「騙したわね〜〜〜っ、きぃ〜っ」って感じ?
クレートの中に入ったら万が一の事故を避けるため首輪をはずす。
また体重を聞かれたけど、ちゃんと重量は測っていたみたい(笑)。
ケージの中には段ボールの敷物がしてあるけど、匂い付きの毛布を敷いた…と言っても敷いている余裕はなく放り込んだ感じかな(爆)。
父ちゃんに
「フィンから見えないところに行って!」と合図。
見えなくなったら鳴きやんでいる。
カウンターを後にするときも二人で耳を澄ませていたけど鳴き声は聞こえない。
もっと鳴くと思っていたんだけど…まさか…気絶したんじゃないでしょうねぇ(笑)?
でも私達は緊張しきっていたので、フィンを預け終わったらぐったり。私は頭が痛くなっちゃった〜。
離着陸の時、揺れたり大きな音がする度
「フィンはどうしているかな〜」
と心配しながらも長い長い3時間半の飛行時間が終わりました。
「到着したらペットも乗ってきた旨係員に伝えて下さい」
と言われていたので、荷物受け取りの所で係員を捜すが見つからず、行ったり来たり。
振り向いたら…出口のすぐ横にペットクレートがあり横の窓から
「ここにいるわよぅ!気づいてよね!」
とフィンが上目遣いで覗いていました(笑)。
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クレートの扉を開けるときは緊張。興奮しているだろうし、飛び出して走り回ったら大変だもの…と思ったら、嬉しそうに尻尾をぶんぶんして案外大人しかった。
床に敷いてあった段ボールは4分の1ほど囓られていたけど。
それでも4分の3残っていたということは、飛行機の中では寝ていたのね(^^;)
ロビーから外に出て生け垣でこっそりオシッコをすませたけど、なんだかきまりが悪かった。
街の中だとワンコのトイレ場所に困てしまう。
おしっこをキャッチできる道具も持っていけばよかった。
さて、無事に飛行機から降りたら、今度はタクシーで15分くらいのところにある泊港まで移動。
まずはタクシーを拾わなくちゃ。。。
どこかのサイトで読んだっけ。
タクシーに乗せてもらうコツは笑顔と低姿勢(笑)・車を汚さない最低限のマナーだと。
Tシャツを着せて「毛で汚れないように気を付けますわよ〜」
とアピールしつつ、思いっきりおばちゃん笑顔(効果あるのか(笑)?)で止まっているタクシーに声を掛ける。
「あのう。泊港まで行きたいのですが、犬も乗せていただけま
すでしょうか」
「どの犬?」
「あれ…です。ちょっと大きいんですけど(汗)」
「う〜〜ん…。吠えたり飛びついたりしない?ちゃんと押さえ
ていてくれる?」
「はい(ちょっと飛びつくかもね(^^;)へへへ)」
「じゃあいいよ。乗って!」
何とか乗せてもらい港に向かう。
シートから床にかけて毛布を広げ、そこに座らせようと思ったけどフィンは父ちゃんの膝に座っていた。
私の腕にも座ったりしながらも(怒)物珍しそうに外を見つめているだけで大人しくしていて、タクシーはクリア。
偉いぞ!フィン!
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中途半端なところで下ろされちゃ大変だもんね。
もし感じのいい方だったら、帰りの分を予約しようと思ったけど…なんとなくやめておいた(笑)。
泊港に着いた。
乗船予約券を渡して乗船券を受け取る。
泊港から利用するのは約30分で渡嘉敷島に渡れる高速船。
ワンコは無料だけど、念のため乗船券予約券を乗船券に引き替えるときに「犬連れ」であることを伝える。
でも今回は伝える前にフィンがカウンターに前脚をかけて「こんにちは」して自己申告だった(笑)。
そうしたら、係の人が
「籠か口輪あるよね?」
「えっ?」
「籠か口輪がないと乗せられないよ」
「口輪…口輪…そうなんだぁ。…分かりました」
分かったけど…どうすりゃいいんだい(爆)?
だってぇ、以前島の人から
「ワンコはフリーパスだよ」
って聞いていたんだもん(泣)。
フリーパスって…無料って言う意味だったのね。
売店にも売ってないしなあ。
「私が売店のおばちゃんだったら、口輪を売るかレンタルするよ(笑)」
なんて父ちゃんにぼやいてみても仕方がない。
そうだ!以前、ワンコの救急処置のことを調べたときに、即席の口輪の作り方が書いてあったっけ。
何かで作れないかな?
急いで売店で見繕ってタオルを買った。
でも、1回ループを作ってマズルに巻いたらぜんぜん短いじゃん(=_=)。
「そんなの無理に決まってるだろ」
と父ちゃん。
「うるせぇ〜!じゃあ自分も探してみろよっ!」
と心の中で毒づく(笑)。
「他には何かないか〜?」
って物色していたらスカーフを発見!!!
「タオルじゃダメだったの?これシルクだよ?犬に巻くの?」
と売店のおばちゃん(笑)。
仕方ないでしょ〜〜。
乗り場に着いてから、乗り込む直前に口輪をした。
ワンコは客室には入れず甲板のみ。
船は修学旅行の高校生でいっぱい。 この時期が修学旅行が多いんだそうな。
たくさんの足に踏まれそうになりながらもフィンは時々尻尾を振っている。
「ゴロンしなさい」というと、ずっと伏せたり床に座った私達の脚に顎を載せて寝ていた。
疲れたのかな?
乗船前に時間つぶしで少し散歩をしたので「はぁはぁ」していて、口輪の脇から「ぱふ〜ぱふ〜」ってしんどそうに息をしている。
内緒でスカーフをちょっとゆるめに縛り直しちゃった。
そうしたらマズル丸出し(爆)。
リードは柵に結んだし、角に陣取って父ちゃんと二人で挟むように座ったし、まあいいや(をぃ)。
思いの外たくさんの人に囲まれたので、もっと興奮するんじゃないかと思っていたけどとても大人しくてちょっとびっくりだった。
それにしてもフィンに口輪をするなんて考えてたこともなかったなあ。
フィンに口輪をしている自分にちょっと説明しがたいショックを受けた。
載せていただく以上、他のお客さんに迷惑がかからないようにしなくてはならないのは分かるんだけどね。
下船時にスカーフもう一度を縛り直し(体裁を整えてみた(笑))、誰も噛まず飛びつくこともなく船旅@往路が終わった。
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[宿泊:1日目]
10日午後5時頃、やっと島に着いた。
迎えの車に乗せてもらって車で約15分。
ようやく宿に到着〜♪
函館の家を出たのが朝4時半だから13時間?
でもフィンがいようといまいと、いつもこうまでして行くので、宿泊先ではいつも歓迎してくれる。
とにかく何回も来て勝手を知っているのでらくちん。
ここで私には到着時の楽しみがひとつあった。
“ラブ(ワンコは全部かな?)は1才までに会った人の顔は生涯忘れない”
という話を確かめるチャンス。
ここには札幌出身のダイビングのイントラ君がいる。
若いのにとっても気が回って、彼にはいつもお姫様気分にしてもらえる(笑)。
フィンが生後半年くらいの時に我が家に遊びに来てくれたのです。
もう1年近く前。
どんな反応だろう。わくわく。
ダイビングのお客さんが少なくて皆暇だったらしく、私達が到着したらスタッフが集まってきてくれた。その中に彼もいる。
そうしたらフィンは明らかに彼を見て大喜び!!
フィンは元々人間好きだけど、それにしても、も〜う尻尾をぐるぐる回してジャンプして、ちょっとでも顔を舐めようとしている。
彼がしゃがむと肩に前脚を起きしっかり抱えて舐めているし。
この後も帰るまで、ずっとフィンは彼と会うたびにビョ〜ンビョ〜ンってしていた。
到着してスタッフとの挨拶をすませた後、フィンがあまり大人しいので
「疲れたか、具合が悪いのかも?」
と思いながらも、まだ明るいのでビーチまでお散歩に行ってみた。
ビーチに人がいないのでほとんど貸し切り状態。
あたりをキョロキョロしてからノーリードにしてみる。
そうしたら、まあ走る・泳ぐ・走る・泳ぐ(笑)。
いつもは父ちゃんの呼び戻しが99%、私は10%くらい(このやろぉ〜)なんだけど、なぜか今日は私が呼んでも戻ってくるぞっ(嬉)。
そうそう、帰ってきた方がいいよ。そこの林はハブがいっぱいだからね(汗)。
全速力で砂浜を駆けてくるフィン。
はあ、しあわせ〜〜。
来て良かった〜〜。
その夜、さすがにフィンはぐっすり寝ました。
今回はダイビングをしに来た訳じゃないので、翌11日はの〜んびりと起きてからビーチで遊ぶことに。
父ちゃんだけじゃなく私もウェットスーツを着てシュノーケル。
フィンにライフジャケットを着せようとして、ふと見るとお腹部分の留め金具が2個とも壊れてるじゃないの。
これじゃあ留まらないよう〜〜。
この間留守番中に部屋を荒らされたのだけど、どうやらそのときに破壊したらしい。
仕方なく紐を縛って使うことにした。
私はデジカメをハウジングケースに入れて、父ちゃんとフィンが泳いでいる写真を撮ろうと必死。
だって「癒し」に貼らなくちゃねえ(笑)。
水の中のお尻がかわいくって何とか撮ろうとするんだけど、なかなか撮れない。
やっといいポーズ
になったと思ったら父ちゃんの顔が入っていたり(すご〜〜くジャマ(笑))、念のために縛った紐が写り込んでいたり。
とにかく泳ぐのが早いので必死にフィンキックをしていたら吐き気が…。
なにせ自分も被写体も動くし、身体が固定されないから水面は難しかった。
ううっ。吐きそう〜。
食事の時間になりフィンをハウスに入れる時間になった。
絶対に吠えるよなあ〜〜。
いつもこの世の終わりって感じで吠えるんだもん。
でも最悪の場合、フィンを連れて行き外のテーブルに座って、その都度自分たちで料理を運んで食べてもいいやと考えていた。
んで「フィン…ハウス」(笑)。
首輪をつかんで促すと渋々入る。
吠えない。
ガリガリしないし。
おおおっ。疲れているのかい(笑)?
部屋を出てしばらくドアに耳を付けて中の様子をうかがったけど、吠えていないじゃないの。
「今頃吠えているかも」
とイントラ君に言ったら
「吠えても大丈夫っすよ♪」
って。
あなたは大丈夫でも隣の部屋の人は大丈夫じゃないと思われ(笑)。
[2日目]
2日目はハウスしている時にお掃除に入ってもらうことになった。
これは案外吠えないので
「大丈夫かもね〜」
と、父ちゃん母ちゃんが急遽ダイビングをすることにしたから。
1回だけだから許してね、フィン。
綺麗な海を見ちゃうとどうしてもね〜。
お部屋担当のお姉さんに
「ワンコが部屋で留守番してます。入ったときに吠えたらごめんなさい。無視していて下さいね」
とお断りしてからダイビングへ。
貸し切りだったし
「すぐに帰ってこれるよう近いポイントにしてね」
とイントラ君に頼んだら、船で2分のところだった(爆)。
戻ってきて、お部屋担当の女の子に聞いてみたら
「ドアを開けたときだけワンって言ったけど後は大人しかったです」
って。
ほおおおぉぉぉ〜〜。やれば出来るんじゃん。
私達が食事に行くときにも、心配は吠えまくるかもということだった。
まあ、最後の手段はお皿を持ってきて外で食べりゃいいことなんだけど(笑)。
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最近、フィンが吠えるのは
ほとんどが人間を見たときの「遊んでワン」。
それは今回もそうでした。
あと渡嘉敷は猫ちゃんが異常に多い。
渡嘉敷の猫ちゃんは吠えられても逃げないで
の〜んびりとグルーミングしてるし(笑)。
これにも吠えてましたねぇ〜。
でも思ったほどは吠えなかったし、
留守番で吠えても案外短時間ということも分かった。
そうだったのか。
今回分かったことは帰ってからの参考にさせてもらうよ。
覚悟をおし、フィン(爆)。
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[3日目:2003年12月13日]
海が時化ていたために前日は高速船が欠航していて、今朝も天候調査中ということでちょっとハラハラしたけ予定通り乗れることになった。
またまたスカーフで口輪をして最後に乗り込む。
島に住んでいるお友達がワンコ連れで見送りに来てくれた。
お客さんはそれなりにいたけれど、揺れがひどいため私達以外は誰も甲板にはいない。
だって…潮をかぶるので乗員でさえ引っ込んでいるんだもん(爆)
ジェットコースターみたいな状態で、途中トイレに行ったら中で宙に浮いてしまった。
ひぃ〜、はみ出るぅ〜。(T▽T)。
当然甲板席も揺れまくり。
父ちゃんが
「俺…胃から食道にかけて液状化現象…」
って(爆)。
そんなわけでフィンは周りに人がいなかったので、口輪を外し伏せて過ごさせた…ってか揺れすぎて歩けなかったと思ふ…(爆)。
乗船時間が短いため、父ちゃんの液状化現象は限界を迎える前に泊港に到着。
着くなり客引き@タクシー運転手さんが
「飛行機は何時?」
「観光はすんだの?」
と群がってくる。
「観光するなら、その間わんちゃんはおじさんが見ててあげるよ」って。
「吠えまくりますよ?シートベルト囓りますよ?手当たり次第口と手が届くものは全部いっちゃいますよ〜(心の声)」
丁重にお断りして、国際通りまで歩いた。
メインの通りを端から端まで歩く。
フィンは「かわいい〜」なんて言われると、いつもならその人にぴょ〜んと飛びつくのに、その日は人間には目もくれず(焼きそばの屋台から漂う臭いにはちょっと惹かれつつ(笑))黙々と歩いている。
これにはびっくり。
急に愛おしい気持ちになり
「フィン♪お利口さんだね〜」
って言ったら、その場でひっくり返って両手足をバタバタして周りの人に笑われてた(笑)
フィンはフィンなりに緊張しているのね。
あちこち歩きお弁当の買い出しもして、空港に向かうことにした。
流しのタクシーは乗車拒否が続くとめげそうなので、タクシー乗り場に行ってお願いすることに。
「あの〜。犬も乗せて空港までお願いできますか?」
「もちろんいいですよ(^^)」
「ありがとうございます」
車に身体を半分入れている私に運転手さんが言う。
「だってさ、それ盲導犬でしょう?」
「Σ( ̄▽ ̄;)え…た、ただの犬です」
…ちょっとびびって、一度車に踏み入れた足を思わず降ろしちゃった。
でも結局
「いいよいいよ。押さえていてくれるなら」
と快く載せていただけた。感謝感謝です。
それにしてもちゃんと介助犬の法律改正をご存じだったのねってなんだか嬉しくなってしまった。
空港に向かう車中でも、
「もっとペットといろんな所に行けるといいね。理解のあるところが増えるといいね(^o^)」
と運転手さん。
次回があったら、是非またあの方にお願いしたいな(笑)。
空港ではしばらく頑張ったけど、いい場所がなくてワンツーのコマンドもなんだか効かず、
「まあ、1時間くらい前にしたし…ね」
と諦めてカウンターへ。
行きは何がなんだか分からないうちに乗せられちゃうけれど、学習してしまい帰りはイヤイヤを主張するワンコが多いとと聞いていたので、ちょっと緊張。
往路と同じ要領でハウスへ。
またまたロビーに響き渡る鳴き声(^^;)。
周囲の人が振り返る〜〜〜〜。
でも帰りは父ちゃん母ちゃんはさすがにおみやげの買い出しくらいしないとね。
フィンにはかわいそうだったけど、ちょっと早めにカウンターの中に入ってもらった。
10回ほど吠えていたけど、そのうち鳴きやんでガリガリしてる(笑)。
「まだちょっと興奮しているみたいですね(^^;ゞ」
と係の方に言われたけど…いつものことなんです〜(笑)。
耐えてね、フィン。
緊張がほぐれ、胃が痛くなった父ちゃんとまた頭が痛くなった母ちゃん。
帰りはジェット気流の影響を受けるので帰りは2時間半ちょっとの飛行時間だった(嬉)。
降りるとき、乗務員の方に聞いてみた。
ワンコは空調の効いた部屋(翼の下あたり)にコンテナの中に入って積まれる。
コンテナの中は真っ暗。
そうかぁ。真っ暗なのか。
(映画「盲導犬クィール」ではコンテナの中は明るかったけどね?)じゃあ寝ているしかないねフィン。
眠れたかなぁ?
往路と同じく、フィンは手荷物より早く出ていた。
壁際にポツンと置かれ、近くに寄って行くとこっちを見て
「はうぅ〜はうぅ〜」
って怒っている(笑)。
ドアを開けたらウナギのようにくねくねと尻尾を振って出てきた。
敷物の段ボールを見たら見事にバラバラ(笑)。
帰りは全然寝ていなかったんじゃないかしら。
真っ暗な中でどうしてそこまでバラバラに出来るのかな(爆)?
そこからは駐車場に行き、車に乗ってまた函館に向かう。
着いたのは23時過ぎ。
父ちゃんもフィンもお疲れ様。
楽しかったね。きっとまた行こうね。
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